テレビやニュースやyoutuberや本によって、
「発達障害」という言葉が知名度を増す様になり、昨今では「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」やASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)という言葉が一般の方にも知られる様になってきましたね。
また、最近ではチュートリアルの徳井さんがADHDではないか?ということでより一層ADHDを含む発達障害について大きな注目が集まっています。
徳井氏の脱税からの
発達障害がトレンド🤣💦 pic.twitter.com/UTM6P7uSsl— 発達学院🤣注意欠陥学部💫ADHD課程✨多動アスペル学年⭐️ポンコツ組🌟HSP番の凸凹緘黙症 (@elamica4312131) October 27, 2019
では、HSP(Highly Sensitive Person)という言葉をご存知でしょうか?
「HSP」とは、ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly sensitive person)の略で、さまざまな刺激に過剰に反応してしまう「高度な感覚処理感受性」と呼ばれる気質および、そうした気質を先天的に有する人をいう言葉です。アメリカの心理学者のエレイン・N・アーロン博士が考案し、1996年に自著で発表しました。「HSP」には、他者に比べて、職場や家庭での日常生活に疲れやすさや生きづらさを感じる人が多く、周囲から「繊細で神経質」「内気」などと見られがちです。アーロン氏によると、「HSP」は病気や障害ではなく、あくまで気質の一種。五人に一人程度は見られる正常なものだといいます。
日本の人事部より
物凄く、ざっくり説明するとHSPとは「とても敏感な人」のことを意味します。
最近では、フェルミ研究所という漫画動画サイトで、HSPを題材にした動画が投稿されたことにより、知名度が増しツイッターのトレンド入りするなど、反響を呼びました。
トレンドにHSPが入ってたけど
私もHSPです pic.twitter.com/PKpPiZFtDp— 白音凪(智代愛してる♡) (@SIONNAGI_key) October 22, 2019
ですが、HSPの社会的な理解は、まだまだ低いと言わざるおえません。
そんなHSPですが、5人に1人はHSPと言われています。
またHSPは、病気や障害ではなく、あくまで性格や個性の一種と言われています。
今回はそんなHSPについて考えていきたいと思います。
目次
HSPの人にみられる特徴
やってみようHSP診断テスト!
もしよかったらHSPの診断テストをやってみてください。
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づく方だ
- 他人の感情や体調に左右される
- 体の不調(痛みや不快感)にとても敏感である
- 人に会ったあと、疲れてひとりになりたいと思う
- カフェインに敏感に反応する
- 服の触り心地や着心地が気になる
- いつのまにか空想にふけってしまう癖がある
- 他人の会話に無意識に注意が向いてしまう
- 宗教的なものやスピリチュアルなものに関心がある
- 芸術や音楽などクリエイティブなことが好きだ
- ウソをつくと良心がとがめる
- ちょっとしたことでも、びっくりしやすい
- いろんなことを同時にするのが苦手であり混乱してしまう
- 言葉にならない他人の気持ちによく気がつく
- 物を忘れたり、ミスをしないように気をつける
- 何かに気を取られてミスすることが多い
- ことばのニュアンスが気になってしまう
- 刺激が多いとイライラすることがある
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 引っ越し、模様替えなど生活の大きな変化が負担である
- グループでいると自分らしくいられない
- 人目がとても気になる
- 競争させられることがきらいだ
- 理由もなく気分が良かったり、悪かったりする
- 子供のころ、周囲の大人や子供から、内向的であったり、内気だと思われていた。
出典:きこ書房「敏感」にもほどがある
いかがでしたでしょうか?
以上の質問のうち、12個以上あてはまれば「過敏気質」の可能性があります。また、「はい」が少なくても、その度合いがとても強いものであれば、同じく「敏感気質」の可能性があります。
そして、当てはまる項目が多いほどHSPの傾向が強いと言えます。
ちなみに私は、25の項目の内23つの項目が当てはまりました。
また上記の診断とは別のHSP診断も試してみたのですが、別のHSP診断でも9割強の項目が自分に当てはまっていたので自分がHSPだという確信を持つことができました。




HSPの人には共通した特徴があるので、上記のチェック項目に当てはまる人は多いかと思います。ではこのHSPの人にはどのような特徴があるのか、一緒に観ていきましょう。
HSPの特徴
HSPの診断結果から「自分はHSPだな」という確信が持つことができたので、HSPの人間としてお話させていただきます。
HSPにも色んなタイプがいるので一概には言えませんが、私が日常的に感じていることの例を含めて、
HSPの人にみられる特徴を紹介します。
・周りに怒られている人がいると、自分の気持ちまで不安になる。
・人との距離が近すぎると、動悸がする。
・人に見られていると物事に集中できない。
・マルチタスクが苦手。
・頼みごとを断るのが苦手。
・飲み会などの集団での場所が苦手。
・1人でいる時間が必要不可欠。
・ボディータッチが苦手
・大きな音に過剰に反応してしまう。
頼みごとを断るのが苦手

HSPの人は場の雰囲気や人の感情に敏感なので、頼み事をされた時には断る断らないの選択肢よりも、
「相手を不快にさせるのではないか?」
「断ったら相手を悲しませるのではないか?」
「自分はいい人であるべきではないか?」
といったことを考えてしまい、中々Noとは言えないのです。

最終的には断るぐらいなら、我慢して頼まれごとを引き受けた方がマシという思考に陥り、その結果、気に病むという悪循環に陥ることもあります。
音や触感や匂いや味などの刺激に敏感

HSPの人は視・聴・嗅(きゅう)・味・触のいわゆる五感と呼ばれる刺激に敏感と言われています。
原因としてはHSPの人は非HSPの人と比べて危険を察知する神経系の働きが活発だからと言われています。
ちなみに私は匂いや味は敏感ではないのとですが、音や触感にはとても敏感だという自負があります。
この記事をファミレスで書いているのですが、お客さんの落としたフォークの音で、数十分ぐらいドキドキしていました。
また別のシーンでは、スタバやマックで正面に人が座れるタイプの席に人が来た時などにも、動悸がしてしまいます。
フロミの横浜カフェ巡り より
このようにHSPの特性として音や匂いや味などの刺激に敏感という特徴があります。
また、他のHSPの人で「カフェインに敏感に反応する」「服の触り心地や着心地が気になる」という項目に当てはまっている人がいますが、私は当てはまっていません。
なので自分の当てはまっている部分は受け入れつつ、当てはまっていない部分はあまり深く考えないことをオススメします。
意思決定が苦手

自分で何かを決めるということが苦手な傾向があります。
これはHSPの人は自己否定が強いという特徴があるからです。HSPの人は繊細がゆえに対人関係での衝突はさけ、よっぽどのことでないかぎり人を責めるということをしません。平和主義者で自分のことよりも相手のことを優先する傾向があります。
このことは長所とも言えますし、あなたの素敵な魅力なのですが、
それゆえに、相手と意見がぶつかった場合、相手のことを気にするあまりがあまりに自分に非がない場合でも「自分が悪いのではないか」と自分を責めたり、相手に合わせたりする傾向があります。
そして、この自己否定から何かを決める時にも、「自分なんかができる訳ない」「自分の決断で友人や親に迷惑をかけたくない」と考え、他者に決断を委ねてしまうのです。
よく言えば協調性があるとも言い換えることが可能です。
感受性が高い
HSPの人の特徴として感受性が高いというのがあります。
誰かが悪いことしてる場合にも、自分は全く関与していない時でも緊張してしまう。
怒っている人や怒られている人がいると、こっちが怒られてるような気がする。
誰かの悪口を聞いていると、胸が締め付けられる。
学生時代に教室で事件の犯人探しをする時なんかも自分が犯人では内には関わらず心臓がバクバクでしたし、
社会人になり、他人が怒られている場面でも自分が怒られているではないのに自分が怒られたような錯覚に陥ったり、
先輩で「こんなのできるわけない」「俺にばっかり仕事押し付けやがって」などと言ったことを口にしながら怒っている仕事をしている先輩がいたのですが、それに対し「自分が何かしたのかな?」と負い目を感じることもありました。
そして、共通の友人同士が影で別の友人の悪口について話していた場面に遭遇した時には、なぜか悪口を言われていない自分が苦しくなってしまいます。
これはHSPの人の感受性の高さが原因なのです。
社交不安障害(SAD)について
HSPですが、5人に1人は、病気や障害ではなく、あくまで性格や個性の一種とお伝えさせていただきましたが、
社交不安障害という、れっきとした病気も存在しています。
社会不安障害とは?
「多くの人の前で話すと緊張する」「初対面の人に挨拶するのが恥ずかしい」といった感情を抱くのは誰にでもありますが、
社交不安障害は、このような緊張を感じる場面で強い“不安”や”恐怖”を感じ、こうした状況を避けようとするために社会生活や仕事に支障をきたしてしまうこころの病気です。
このような症状を社交不安障害(SAD)と呼ばれます。
HSPと症状は似ていますが、HSPと違いこちらは不安や恐怖を感じるレベルなのでれっきとした病気といえます。
全般性の社会不安障害(GAD)とは?
また、社交不安障害とは別に全般性の社交不安障害(GAD)という病気もあります。
全般性不安障害も不安障害の一つで、「特定の状況に限定されない、理由の定まらない不安や心配」が長時間続き、心や体の症状が伴う病気です。
決まった状況ではなく、理由もはっきりしない不安感、いろいろなものに対する不安が度を越してしまいます。たとえば、あるひとつのことが頭に浮かぶと、そのことで最悪の状況を想像し、あれこれと取り越し苦労をしてしまい、それが長時間続きます。
具体的な例を挙げると、お金や子供のことなどで、普段の生活が順調なのに、破産して無一文になったらどうしよう、子供がグレて犯罪者にでもなったらどうしようなど具体的にこれといった心配の種もないのに、根拠もなく最悪のことを考えてしまいます。
また、この不安のために、落ち着きがなくなり、ものごとに集中できなくなることもあります。自律神経の変調が伴い、頭痛や疲れやすさ、不眠などが出現し、日常生活に支障をきたします。
男性に比べて女性のほうが1.5倍~2倍くらい多く、大半は若い女性です。10代で発症することもあります。女性が多いのは、女性特有の心理的な要因、生理的要因、あるいは社会的に期待される性的役割からくるストレスなどが複雑にからみあって症状があらわれると考えられています。
HSPの気質をより一層強くしたら社交不安障害(GAD)に発展しそうですね…
まとめ
いかがでしたでしょうか?
HSPの知名度はまだまだ高いとは言えませんが、この記事で少しでもHSPのことを知っていただけると幸いです。
上記のサイトでHSPの特徴について漫画形式で面白く、そして分かりやすく書いてあるので是非一度見てみてください!
こちらでは色んな意見を見ることができます!
是非、参考にしてみてくださいね、ではでは
ではでは!