世の中には2種類の人間に分けることが出来ます。
それが、感覚派の人間と論理派の人間の2種類です。
また、別の言い方をすると右脳型人間・左脳型人間と言い換えることが出来ます。
私は感覚派の人間だと自負しているのですが、
そんな感覚派の私が感覚派の人間が論理的思考を身に着けるメリットについて考えてみたいと思います。
目次
論理的思考とプログラミング
以前、会社を退職してフィリピンにあるNexSeedと言う学校でプログラミングと英語を勉強していました。

その時のクラスメイトが優秀な人が多かったのですが、その中でもプログラミングができる人の特徴として「高学歴」かつ「理系」という特徴があったように思いました。
もちろん学歴や文系理系だけで決まる世界では無いのですが、高学歴な人ほど優れた論理的思考を有していると感じました。
そして、文系でプログラミングが出来る人も論理的思考を有しており、ぐんぐんとプログラミングスキルを向上させていました。
感覚派と論理派
論理的思考を語るに当たって、重要なのが人のタイプに論理派と感覚派の2種類の人間がいるということです。
例えばですが、綿菓子を説明してください。と言われて綿菓子の特徴を順序立てて説明できるのが論理派、自分の感想を説明するのが感覚派と言えば分かりやすいでしょうか?


あなたはどちらでしたか?
また、マンガでわかる!プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術 下巻という漫画では、人間のタイプを4つのタイプに分けることが出来るとおっしゃっており、その中でも大きく分けて「数値タイプ」「イメージタイプ」に分けることが出来るとおっしゃっています。
結論から言うと、論理派の人間は結果までの過程を説明するのが得意なのに対して、感覚派の人は過程よりも気持ちや感情が先行するのが特徴と言えるでしょう。
勿論どちらが優れているというのは特に無いのですが、プログラミングは勿論のこと新しいことを学ぶ場合においては、論理的思考を持っている人の方が有利というのはハッキリ断言出来ます。
なぜ論理的思考を身に着ける必要があるのか?
感覚派の特徴としては以下の様なモノが考えられます。
・「頭で考えること」よりも「体で覚える」タイプなので着手自体は早い、しかし計画を立てることや現状分析などは苦手
・自分の中では物事を理解をしているが、口に出して説明するのが苦手
・人の感情や場の雰囲気には敏感であるが、その分流されやすい
といったことが挙げられます、一番上の項目にある様に「頭で考える」という考えよりも「体で覚える」タイプと言えるでしょう。
そんな「体で覚えるタイプ」の感覚派の人ですが、そんな人こそ論理的思考を身に着ける必要があると言えるでしょう!
理由は以下の2点です。
- 物事に対する学習効率を上げる為
- 自分の想いや考えていることを分かりやすく他者に伝える為
では、一つずつ紹介していきます。
論理的思考を身に着けると学習時間が大幅短縮になる!?
論理的思考を身に着けると、学習の効率が上がると言われています。
理由は、論理的思考で学習をしていくと覚えることが1つで済んだり
別の分野を覚える時にも学習の転移という考え方で応用を効かせることが可能です。
論理的思考を身につけて覚えることを最小限にしよう!
- actually 実際には
- operationally 操作上
- knowinglly 知ったかぶりで
- exceptionally とても
- windely 広く
こちらの英単語の品詞は分かりますか?
答えは副詞です。何故なら末尾に -ly があるからです。
恥ずかしながら、私は最近まで末尾に -ly があると副詞になるということを知らず英単語を無理やり暗記していました。
ですが、末尾が-lyだと必ず副詞系になるということを理解すると、英語に対するハードルがぐーんと下がりました。


ここで大切なのは、論理的思考が出来る方の多くは英単語の中身を1つ1つ分解して自分の中で理解を深めており、別の英単語を暗記するのにも応用しています。
この英単語の暗記を、洗濯に例えてみます。


論理派 → 洗濯を効率化するにはどうすれば良いかを徹底的に調べ上げており「洗濯機」の存在を認知している。そして洗濯機を使って効率化している状態。
感覚派 → 洗濯の効率化を考えずに「洗濯機」の存在を知らない状態。洗濯板を使って一生懸命に衣類を洗い、雑巾絞りで脱水している状態。非常に効率が悪い上に洗濯の出来も悪い。
このように、論理派と感覚派で新しいことを学ぶ際の効率を比較すると雲泥の差が表れます。
論理派は一見すると毎度毎度、理論づけをして正解を導き出しているので効率が悪いように思われがちですが、他人に説明出来るレベルで知識を構築しているので忘れづらい上に別の似たようなことを学ぶ時にも学習効率が高いです。
※英語をマスターした後にスペイン語を学ぶ。プログラミン言語Aを学んだ後にプログラミング言語Bを学ぶなど。
一方感覚派の人は、「なんとなく」で学習をしているので学習効率も悪く、一度覚えたことも忘れやすいですし、他人に説明する際も答えに至った根拠を説明することが出来ません。
そして失敗したことさえも「なんとなく失敗した」という状態になってしまうため、今後に活かしにくいとも言えるでしょう。
論理派だと自分の想いや考えていることを他者に分かりやすく伝えることが出来る
私は以前プログラミングを行っていました。その時に友人からこんなことを言われていました。
※if文・switch文ともにプログラミングにおける分岐条件の一種です。
ですが、その時私は問いかけられた質問に答えることが出来なく、
としか言うことが出来ませんでした。
何故なら、その場の感覚に任せてプログラミングをしていたからです。
この考えの根底には「とりあえずやろう」という考えが心の奥底に潜んでいます。
私は、プログラミングを行う上で「どれが1番良い方法なのか」「何故、この方法を選んだのか」といったことを意識せずにプログラミングを行っていました。なので、どうすればより良くなるかを深く考えずに感覚的に行っていました。
なので、プログラミングで大事な「結果に至った根拠」という物が蓄積されていなかったので、プログラミング能力も低いままでしたし、自分のソースコードを誰にも説明することが出来ませんでした。
感覚派だと、このようにせっかく培ってきた経験も「なんとなく」といった感覚になってしまいますし、他人に説明するときや教える時にも根拠を示すことが出来ないので説得力がありません。
そして、他の人から見ると「説明出来ない」≒ 「理解出来ていない・再現性がない」とも捉える事が出来るので感覚派でいるだけで信頼を得難いとも言えます。
・感覚派はとりあえずやってみるがモットーな人が多いので、感覚派は効率の良い選択に辿り着くことが難しい(家電を買ってもマニュアルは見ずにまず動かす等)
・感覚派は「失敗したこと」も感覚なので、経験として反映されずらい。(同じ間違いを何度もしやすい)
・感覚派は「何となく」で物事を進めているので、根拠を口に出して説明することが苦手
ここまで感覚派・論理派についてお話してきましたが、
感覚派が今から論理派になるのは難しい話です。
ですが、論理派に近づくことは可能と言えるでしょう。
その話は別の記事で紹介したいと思います。
ではでは。