ミニマリストの思考術

大事なことは道徳の授業で教わった。「ろばを売りに行く親子」に学ぶ処世術

ろばを売りに行く親子という童話をご存知ですか

私自身が「人に流されやすい性格」で悩んでおり、その時に思い出したのがこの「ろばを売りに行く親子」のお話でした。

「自分軸がない」「人に流されやすい」人には是非この記事を読んでいただきたいと思っています!

ろばを売りに行く親子とは?

皆様は「ろばを売りに行く親子」という童話をご存知ですか?

このお話は「周囲の意見に流されない、自主や自律の大切さ」「節度や節制」をテーマにしているお話です。

とは言っても、白雪姫やシンデレラといった童話と比べると知名度が低いのであまりご存知で無い方も多いかも知れません。

とても考えさせられるお話なので、知らなかった人も知っていた人も最後までお付き合いしていただけると幸いです。

語り部
語り部
むかしむかしあるところに、農場を経営している親子がいました。
語り部
語り部
ですが、農場の資金繰りは順調とは言えませんでした。
語り部
語り部
そこで、父は一頭のろばを売ることを決めました。
語り部
語り部
2人でろばを引いて市場へ向かって歩きだしました。
語り部
語り部
その光景を見ていた人にこう言われました。
村人1
村人1
せっかくろばを連れているのに、乗りもせずに歩いているなんてもったいないわねぇ。
語り部
語り部
2人はそれはそうだと思い、父親がろばに乗ることにしました。
語り部
語り部
そしてまた、その光景を見た別の人がこう言いました。
村人2
村人2
自分だけ楽をして子供を歩かせるとは、なんて親なのかしら!
語り部
語り部
2人はそれはそうだと思い、今度は息子がろばに乗ることにしました。
語り部
語り部
そしてまたまた、その光景を見た別の人がこう言いました。
村人3
村人3
元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて、これだから最近の若い者は!一緒にろばに乗ればいいだろう。
語り部
語り部
2人はそれはそうだと思い、今度は2人でろばに乗ることにしました。
語り部
語り部
そしてまたまた、その光景を見た別の人がこう言いました。
村人4
村人4
2人も乗るなんて、重くてろばがかわいそうだわ…もっと楽にしてあげたらどうかしら…?
語り部
語り部
それもそうだと思い、親子はこうすれば、ろばは楽になるだろう!と、ろばを抱きかかえることにしたのです。
語り部
語り部
しかし、窮屈なな姿勢を嫌がったろばが暴れだしたのだ。不運にもそこは橋の上のでした。
語り部
語り部
しかし、窮屈なな姿勢を嫌がったろばが暴れだしたのだ。不運にもそこは橋の上のでした。
語り部
語り部
暴れたろばは、川に落ちて流されて死んでしまったのでした…

以上が「ろばを売りに行く親子」の全容になります。

↑こちらの動画から画像をお借りしました。

この親子は人に流され続けた結果、とうとう大事なろばを失ってしまうことになったのです。

さて、この親子はどうすれば良かったのでしょうか?

私なりにまとめてみました!

親子の性格・心情を分析

私が、この親子の性格にそっくりなのでこの親子の気持ちが正直痛いほど分かります…

何故、こうなったのかを徹底分析してみました!

①人に流されやすい・自分の軸が無い

まさに、この親子はそうでしたね。自分の軸が無く、自分の主張にも自信がなく、人の意見に流されやすい性質でしたね。

この性格の裏側には「人の意見に従うと楽」という本音が見え隠れしているのです。

これには科学的根拠があって、私たち人間は1日に約9,000回の決断をしていると言われています。

朝ごはんを何を食べるか・学校に何時に行くか・帰宅してから何をするか・何を買うか・・・。些細なこと・重大なこと問わず人によって1日に約9,000回の決断をしていると言われています。

そして今回の場合、「人の意見に従うこと」で意思決定の回数を減らして脳をセーブしているとも言えます。

なので、日頃から考えることに対しズホラにならずに「この人はこう言っているが、自分はこの意見を取り入れるべきか?」と自問自答しましょう!

②気が弱い・反論が苦手

こうような人は自分が嫌なことでも反論するのが苦手で、意見を言うぐらいなら意見に従うといったです。

この「童話の親子」もこのような考えを持っていたのかも知れませんね。

私の体験談なのですが、「いいよいいよ」で通しているといつか爆発します。

そして最終的には、「自分の軸」が失われます。

なので日頃から可否問わず「自分の意見を言う」癖をつけていきましょう!

③単純・素直

こういったタイプは良く言えば「素直」・悪く言えば「単純バカ」

「童話の親子」もそうだったのかもしれませんね。

相手が「自分の為に言ってくれてるから大事にしなきゃ」というのを最初に考えてしまい、あまり人を疑わないのが特徴です。

この親子はどうすればよかったのか

①自分の意思を伝える。

例えばですが、この親子が「お気遣いありがとうございます。ですが大丈夫ですので」と言った場合どうでしょうか?

村人は「あらそう」「気をつけていってらっしゃい」で終わりだと思います。

現実も同じで、よっぽど悪意がある人以外はこのようなやりとりで終わります。

なので相手の意見を鵜呑みにせず、間違っているなと思ったら意思表示するようにしましょう!(喧嘩腰はNGですよ)

②優しい嘘をつく

例えばですが、この親子が「このろばは人を乗せることがあまり好きじゃ無いんです」・「父の足の調子が悪いので…」と言った場合どうでしょうか?

村人はこれ以上言及することも無く、気分も悪くすることも無いでしょう。

なので、このようなどちらも傷つかない「優しい嘘」をつけば良かったのだと思います。

因みにこれは現実にも当てはまります。

友人
友人
今度の日曜空いてる?飲み会行こうよ!
私
面倒くさいからいかない。飲みに行くぐらいなら家でゲームしていたい。

極端な例ではありますが、このような返事だと角がたちますよね。

ですがこのように返したら如何でしょうか?

友人
友人
今度の日曜空いてる?飲み会行こうよ!
私
せっかく誘ってもらって申し訳ないんだけど、あいにくその日は先約があってどうしても都合がつかないんだ!また誘ってね!

[意思表示] + [理由] + [弁明] で返答しましょう。

また、この「優しい嘘」ですが多様しすぎると「ただの嘘つき」になるので、①の意思表示と上手く使い分けましょう!

悪意のある村人に気をつけるべし!

童話では別の人が色々な意見を言っていました。

ですが、現実では「1人の人間が複数の村人になって悪意のある指摘をするという人が存在します」

↓こんな感じです。

お前は①やらないの? ⇨ ①をやる

なんで①なんてやっているんだ?②の方がいいに決まっているだろ? ⇨ ②をやる

②なんてやってるなんてほんとバカだな ⇨ ③をやる

③をしてるのなんて時代遅れだな ⇨ ④をやる

以下ループ

こういう人は現実にいます。またこういった人のたちの恐ろしい所は

「あなたが言ったんじゃない!」と反論しても、本人が覚えていないところです。

なぜなら、指摘したいんじゃなくて他人を陥れたい。他人より優位になりたい。と思っていて自然に口から言葉がでているからです。

相手にするだけ、メンタルがやられるので逃げましょう。逃げてもいいんです。それが無理なら聞き流しましょう。

まとめ

・自分の意見を持とう。
・指摘をいただいたら、一度自分で考えてみよう。
・相手の提案を断る時には自分の意思を伝えよう。
伝えることが難しい場合は「優しい嘘」をつこう。(使いすぎないようにしましょう!)
・悪意のある「村人」からは逃げよう。